離婚裁判で役立つ! 相手弁護士から尋問を受けるときのポイント
名古屋市にあります名古屋駅ヒラソル法律事務所には、日々多くの離婚相談が寄せられます。なかには、夫婦間の話し合いが思うように進まず、離婚裁判へと発展するケースもあります。
裁判では、離婚成立のため弁護士や裁判官から尋問を受けることになりますが、初めてのことで緊張してしまうという方は少なくありません。といっても、調停での心情の発露と争点中心主義の尋問では、運営の仕方が全く異なります。ときどき当事者が弁論準備手続に参加して切々と心情を語る方がいますが、法令が人事訴訟法という民事訴訟法の兄弟のような法律に基づくため、これらはかえって合理的思考ができない人と不利に働くこともあります。それくらい訴訟というのは合理的な仕切りで行われます。
そんな方のため今回は、事前にしておくべき対策、尋問時のポイントなどについてご紹介します。
尋問はどう進められる?
離婚裁判で行われる尋問のことを、本人尋問といいます。これは離婚裁判の終盤に行われるもので、訴訟は当事者は出頭しませんので、主張の裏付けとともに当事者のご意見を聴くために行われると考えれば簡単でしょう。
これは主尋問、反対尋問、裁判官尋問の順に進められることになります。主尋問は自身の弁護士による尋問のこと、反対尋問は配偶者の弁護士による尋問のこと、裁判官尋問は裁判を担当する裁判官による尋問のことです。尋問で重要となるのは、自身が提出した陳述書の内容に矛盾がないかどうかです。
陳述書とは、婚姻中の生活について、離婚の原因とその経緯、離婚に対する自身の考えなどまとめた書類のことです。裁判を行う際は事前に提出する必要があり、尋問では、記載されている内容が事実かどうかを確かめることになります。陳述書は主に相手方に反対尋問の機会を与えるために作成されるもので、少なくとも離婚訴訟では、証拠価値は高くはありません。
本番に備えてリハーサル
自身と配偶者の陳述書が揃ったら、想定問答集の作成を弁護士に依頼しましょう。これは尋問で質問されるであろう内容を想定し、作成されるものです。おおよその質問内容を把握しておくことができるため、あらかじめチェックしておけば本番で焦らずに済みます。
また、本番前に尋問のリハーサルをしておくことも大切です。本人尋問で答えに詰まったり陳述書と違うことを述べたりしてしまうと、陳述書の信用性が低いとみなされるおそれがあります。これにより、自身の印象が悪くなるおそれもあるのです。
リハーサルは、自身の弁護士に依頼しましょう。ポイントは弁護士からの質問に対し、陳述書と矛盾のないよう落ち着いて受け答えすること。実際に声を出して繰り返し練習しておけば、本番で言葉が出てこないといったトラブルを未然に防ぐことができます。
なお、想定問答集の作成や本人尋問のリハーサルなどのご依頼は、名古屋駅ヒラソル法律事務所でも承っております。
印象をよくするためのポイント
本人尋問は、自身の心がけ次第で有利に進めていくことが可能です。基本的なポイントとしては、以下のようなものがあります。
・相手の質問を途中で遮らない
・質問と答えにズレが出ないようにする
・要点をまとめて手短に答える
・嘘をつかず、事実のみ述べる
・質問が理解できなければ、その旨を正直に伝える
これらは会話する上で基本となるものばかりですが、緊張しているとこういった基本的なことができなくなりがちです。しかし基本を押さえ、一つひとつの質問に冷静に対応していれば、相手の心象が悪くなることはありません。
なお、本人尋問では自身の横にいる弁護士から質問されることがあります。このとき横を見て答えがちです。以前の安倍総理大臣インタビューでもそうでしたが、対話者の方を向いてしまうのは仕方ない面がありますが、ルールとしては前にいる裁判官に向かってハキハキと喋ることが適切です。特に反対尋問の場合は、対話者の方を向かないようにしましょう。受け答えは全て録音されているため、マイクに声が入るよう喋らなくてはならないのです。
ご依頼は名古屋駅ヒラソル法律事務所へ
難しいと思われがちな本人尋問ですが、事前にリハーサルをしていれば落ち着いて本番に臨むことができます。また尋問時のポイントを押さえておけば、裁判を有利に進めていくことも可能です。
名古屋市にて、本人尋問を含む離婚裁判についてお悩みの方は、ぜひ名古屋駅ヒラソル法律事務所へご相談ください。依頼者様の問題を解決できるよう、しっかりとアドバイスをいたします。