モラハラで悩んでいる方へ

モラハラ被害を受けやすい方の傾向として、性格的に優しく、素直でおとなしい女性の方が多く見受けられます。
モラハラ相手から理不尽な暴言を吐かれたとしても、優しい性格から争いをさけるために相手を責めることができず、相手の言葉をそのまま受け止めてしまい苦しんでいる方が多くいらっしゃいます。ずっと反論できずにいると、より相手のモラハラが強まっていき、理不尽さと向き合うこともつらくなってしまい、モラハラ相手の言っていることをおかしいとすら思わなくなっていきます。そうして次第に状況を客観的に見ることができなくなり、自分の意見を持つことすらができなくなってしまいます。

モラハラ加害者の特徴

モラハラで悩んでいる方へ

1) 夫から常に見下されるような発言をされて、精神的に追い詰められている
2) 配偶者からの束縛がきつすぎて疲れてしまう
3) 実家や友人をバカにされて辛い
4) 夫の気分のアップダウンが激しく振り回される、突然怒り出すので常に怯えている
上記のような状況にあてはまるものがあれば、あなたの配偶者は「モラハラ」であり,その被害を受けているかもしれません。つらいお気持ちを抱えているなら、我慢せずに外部機関へ相談してみましょう。

1.モラハラ(モラルハラスメント)とは

モラハラとは「モラルハラスメント」の略語です。
モラルハラスメントを直訳すると「倫理・道徳に反する嫌がらせ」となります。
わかりやすく表現すると「人格否定」や「異常な束縛」など、常識的な範疇を超えて他者を精神的に追い詰める行為がモラハラといえるでしょう。

日本では夫婦間でモラハラが行われるケースがとても多く、特に夫が妻へモラハラ行為を行うケースがよくあります。 ただし最近では妻側から夫へモラハラ行為が行われるケースもみられるので、必ずしも夫が加害者とは限りません。

2.モラハラ配偶者の特徴

以下でモラハラ配偶者の特徴をみていきましょう。

2-1.自分の非を認めない

モラハラ配偶者は、自分の非を認めません。
間違ったことを言ってしまっても、「間違っていた」とは言いませんし謝りもしません。
「お前が悪い」「世間が間違っている」などと言って正当化しようとするケースも多々あります。自分の価値観のみが正しいものと思い込んでいるのがモラハラの特徴となります。

2-2.配偶者や実家、友人をバカにする

モラハラ配偶者はパートナー本人やその実家、友人などを否定しバカにする傾向が強くなっています。
たとえば「お前はバカだ、最低の人間だ」「お前の親や兄弟はレベルが低い」「バカな友人とつきあっているからお前もバカになる」など、常日頃から否定される機会が多ければモラハラを疑った方がよい可能性がないとまではいえないでしょう。

2-3.権威を振りかざす

「俺が稼いでいるから俺に合わせるのは当たり前」「俺は夫(父親)だから家族は自分に従うべき」「養ってやっている」などと権威を振りかざして妻や子どもを支配しようとするのも典型的なモラハラ夫の言動です。

2-4.長時間の説教が続く

妻がひと言意見をいうと、それに対して1時間でも2時間でも説教してくる夫がいます。
深夜に延々と説教が続くため、2人とも寝不足になってしまうケースもあります。
モラハラ配偶者は相手方に自分を否定されることに耐えられないので、過剰反応してしまったり感情的になって自分を止められなくなってしまったりする傾向があるのです。

2-5.物に八つ当たりする

モラハラ配偶者は、身体的な暴力を振るわなくても、暴れて「物」を壊すケースが多々あります。たとえば家具や家電を殴ったり蹴ったりする、棚を倒して物を散らかすなど。
「こんなことになったのはお前が悪いからだ!」と責任転嫁してくる人もたくさんいます。

2-6.行動を監視する

モラハラ夫は妻の行動を支配しようとする傾向があります。
たとえば一日の行動を逐一報告するよう求めたり、しょっちゅうLINEやメールを送ってすぐに返事がないと怒り出したりします。
一日の予定表を作り、そのとおりに行動するよう求めてくるケースもあります。

自分の思うようにならないと暴れたり怒り出したりすることも多く、少し連絡がつかなかっただけで「不倫」を疑って責め立ててくるケースも少なくありません。
一例を挙げると,外出はすべて「不倫」と決めつけてくるケースなどがありました。

2-7異常に細かい家計簿をつけさせようとする

モラハラ夫は常識的な範囲を超えて、お金に細かいケースがよくあります。
たとえば「ゴミ袋ははちきれそうになるほどいっぱいになってから捨てろ」「卵は必ず100円以下の特売の日に買え」など。
また以上に細かい家計簿をつけさせようとしたり、妻がうまく家計簿をつけられないと強く責めたりします。
そのくせ自分のスーツは高級品を買うなど浪費するケースも少なくありません。

3.モラハラ被害者のチェックリスト

モラハラ被害に遭っている方は、ご自身が「モラハラ被害に遭っている」と自覚していないケースが多々あります。
以下でモラハラ被害者の特徴を挙げますので、あてはまるものがないか,弁護士に相談する目安にチェックしてみてください。

1) 常に相手の顔色や機嫌をうかがってビクビクしている
2) 正しいかどうかや善悪の判断より「相手を怒らせるかどうか」を基準に行動している、子どもにもそういった教育をしている
3) 相手が怒り出したら、自分が謝って状況を収めている
4) 「自分さえ我慢していればよい」と思っている
5) 「相手は良い夫なのだから不満を抱いてはいけない」と思う
6) 相手を怒らせる自分が悪いと感じてしまう
7) 相手からLINEやメール、電話などの着信があると恐怖を感じる
8) 相手から受けた言動を思い起こすと体調が悪くなる(頭痛、吐き気、倦怠感など)
9) 結婚前より気持ちが大きく落ち込んでいる

4.モラハラと夫婦げんかの違い

モラハラは「身体的な暴力」をともなわないので、周囲に相談しても理解を得にくいケースが少なくありません。
親や兄弟、友人に相談すると「良いだんなさんなのに何が不満なの?」「小さい子どももいるのに、わがままを言ってはいけない」「夫婦げんかは誰にでもある」などと言われてしまい、自分が悪いと思ってしまう方もおられます。

しかしモラハラと夫婦げんかは違います。
以下でモラハラと夫婦げんかの見分け方をご説明します。

4-1.一方的に異常な怒り方をする

どのような方でも怒りの感情をあらわにすることはあります。
しかしモラハラ配偶者は、些細な物事に対して異常なほど強く怒ります。
たいしたことでもないのに突然逆上したり、暴れたり激しい嫌がらせをしつこく継続したりするケースも少なくありません。

たとえば人格を否定する言葉をひたすら投げつけたり攻撃的なLINEやメールを何度も送りつけたりするので、配偶者が疲弊してしまいます。

被害者側は一切反論していなくても、一方的に激しい怒りが持続することが多いなら、モラハラを疑った方がよいでしょう。

4-2.絶対に謝らない

通常の夫婦げんかであれば、そのときにはお互いに否定しあっていても後に仲直りするときにはお互いが謝るものです。
「私が悪かった」「いや、僕も悪いところがあった」と言い合うことにより、関係を修復できます。

しかしモラハラ配偶者は自分が絶対的に正しいと信じ込んでいるので、決して謝りません。
それどころか、配偶者が謝ってきたら「だからお前はダメなんだ」と攻撃を重ねてくるケースもあります。
パートナーを尊重する気持ちなど一切ないのがモラハラ配偶者の特徴です。

4-3.体調を崩しても心配しない

モラハラ被害を受け続けていると、被害者が体調を崩してしまうケースがよくあります。
たとえば不眠になったり涙が出てきて止まらなくなったり動悸や頭痛がしたり、下痢が続いたり食欲がなくなったりするなど。
通常であれば、配偶者が体調不良となったら心配して病院に行くよう進めたり、自分の言動を顧みて反省したりするでしょう。
しかしモラハラ配偶者は相手に一切配慮せず、今までとおり人格否定の発言や束縛を続けてきます。

5.モラハラ夫は離婚に応じないケースが多い

モラハラ配偶者に対して離婚を切り出すと、拒否されるケースが多いので要注意です。
今までは「出ていけ!」「離婚だ!」と言っていた夫でも、妻が「離婚したい」といいだすと頑として応じません。妻が不思議に思うケースもよくあります。
また離婚に応じるとしても「子どもは絶対に渡さない」と言い出して、妻が困惑してしまうケースが少なくありません。

なぜモラハラ夫は離婚に応じないのでしょうか?
1つには、モラハラ配偶者はプライドが高く「離婚は人生の失敗」と捉えているためです。自分は常に正しいと信じているので、失敗などしたくありません。そういった思考の人にとって離婚は到底受け入れられないのです。
またモラハラ傾向のある人は「外面」や「体裁」にこだわっている方も多数です。「離婚など格好わるい」と考えるので、応じようとしません。
妻に嫌がらせをしたいという思いから、これまで子育てに関わったことなどないのに「親権を渡さない」と主張する人もいます。

モラハラ配偶者に離婚を拒絶されたら、被害者からのはたらかけによって離婚に応じさせるのは極めて困難となるでしょう。これまで以上にひどい嫌がらせが続いてしまうケースも少なくありません。親権争いが生じると、子どもを連れ去られる可能性もあります。

弁護士に依頼するメリット

モラハラ被害者の多くは、既に相手と対等に話し合いをすることが難しい状況にあることが大半です。そのため対等に話しをするためには、まずは第三者のサポートを受けるのが望ましいです。
話し合いになった場合、モラハラ加害者の要求は、客観的には極めて理不尽なことが多いです。しかし被害者は、相手が正しく、自分が間違っているという、前提を持ってしまっているため不利な状況で話し合いをせざる得なくなることが往々にしてありま。
そのため、モラハラ相手と対等に協議するためには、なるべく早い段階で弁護士を間に入れて話し合いをすることが望ましいでしょう。自分の意見を整理してしっかり主張することができない精神状態では、不利な条件にもかかわらず合意してしまう危険があります。
また、モラハラ相手に離婚を切り出す際には、やり直すことができないということを覚悟してから切り出すべきでしょう。ただ、精神的に耐えられない、となった場合はすぐに別居することをおすすめします。別居をしてもすぐに離婚協議を進める必要はありません。気持ちの整理ができて、離婚を決心したタイミングで切り出しましょう。
当事務所では名古屋を中心に離婚案件に力を入れて取り組んで参りました。お悩みの方がおられましたら、1人で抱え込まずにご相談ください。

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