調停離婚・裁判離婚

虚偽DVというブログ

家庭裁判所の職員が記載しているブログに虚偽DVというものが紹介されています。

よくあるのが,有責配偶者からの離婚請求の場合に,DVを仕立てあげることが多いです。

「おつとめ」「性奴隷にされた」など男女を問わず双方,そのような主張をされることが多いですが女性が多いですね。

主に,離婚や金銭面で有利に進めようとする人たちが中心です。

いずれにしても,精神的DVは慰謝料の発生原因としては弱く,そして,離婚原因の有責性としても弱いことから,身体的DVか否かは重要なポイントとなります。

いのですが。

また、「けんかの最中にワイングラスを割って、その割れたグラスを腕に押し付けられて怪我をした。」という妻の主張に対して、

「私はそんなことはしていない。妻はパニック障害を持っており、激しいケンカになると狂ったように自傷行為に及ぶ。ワイングラスを割って腕に押し付けたのは妻自身である。」と主張する夫もいました。

はたまた、「疲れていようと妊娠していようと無理やり夫婦生活を求められた。」と性的DVを訴える妻に対して、

「妻の合意の下、お互いの心身の状況と相談しながら行っていた。性的DVだと主張されて心底傷ついている。」と反論する夫とか。

明らかに「虚偽DV」っぽいものから、本当のことは当事者しか知らない、というものまで様々です。

そもそも、個人的な印象ですが、DVを素直に認める当事者の割合が少なくなり、「やっていない。」と否定する当事者の割合が増えてきたように思います。

これは、一つには、DVが広く世の中に知れ渡るようになったこともあり、「DVである。」と主張される内容に変化が出てきたことが理由として考えられます。

これまでは、DVと言えば身体的(暴力)DVが中心でした。それも、怪我をしてばっちり診断書を取れる程度の結構ひどいDVが中心だったように思います。

しかし、最近多いのが、言葉と態度で巧みに「支配」―「被支配」の関係性を作り上げるようなパターンです。

例えば、ことあるごとに妻の失敗を指摘し、子供の前で「こんなバカな女になるなよ。」と言ったりして家族の中で妻の地位を貶める。暴力はふるわないけれど、物を投げて脅す。同業者夫婦によくあるパターンで、職場の上下関係を家庭内にも持ち込む。等々です。

従来の分かりやすい暴力DVの場合、やったかやってないか二つに一つです。

でも、最近主張されるDVの内容は、複雑で多岐にわたるので、「あながちウソでもなさそうだけど、よく分からないな・・。」なんて印象を持つ場合があるのです。

例えば、物を投げる先の例だと、妻は「夫はかっとなると物を投げて脅します。実際に当たってけがをしたこともあるし、そもそも物を振り上げられるだけで恐怖で身がすくみます。そのことを考えると必要な生活費を請求するにもできず、経済的DVにも発展していました。」と主張するのに対して、

夫は、「かっとなって物を投げたことはあったけど、当たらないように投げていた。生活費も十分に渡していた。」と反論します。

このように、事実の一部については認識が一致するのだけれど、DVかそうでないかという結論の認識が違うというパターンがよく見られます。

こういう例をたくさん見ていると、虚偽DVを訴えられるのを避けるには、「グレーなことは一切しない。」という方法しかないようにも思います。

ただ、調停の場では事実認定は行いませんが、審判や人事訴訟になれば、裁判官が各種証拠に基づいてDVの有無を判断しますので、「被害者の言った者勝ち」というわけでもありません。

これはおまけの話ですが、時々、「DV夫かどうか会ってみれば大体分かったりしないの?」と言われます。

はっきり言って分かりません。中には、大変支配的で「見るからに。」という人もいますが、大多数のDV加害者は公の場で紳士的で物腰も柔らかだったりします。これがDVの特徴であり、まさに家庭内に限定して表出する粗暴性なのです。

それよりも、DV被害者を見た方が分かりやすいかもしれません。PTSD症状が出ている人が多いように思います。

ここまで、DV加害者は男、と決めつけた書き方をしてきたので、反感を持たれた人もいるのではないでしょうか。

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