岐阜県中津川市で夫に三行半をつきつけて実家へ帰省し離婚した事案
離婚したい女性が岐阜県中津川市で夫に三行半をつきつけて実家へ帰省し離婚した事案
相談者情報
吉岡双葉さん(30歳)(仮名)
パート
吉岡洸さん(29歳)(仮名)
トラック運転手
姑と結婚したわけではない結婚ライフ!外泊が多い遊び人夫に離婚を切り出し慰謝料も獲得した事例
ご当地では、狭いこともあり裁判官も常駐していないところです。「出張所」とされています。
双葉さん(仮名)と洸さん(仮名)は学生時代からの知り合いでした。二人の間には冬馬くん(仮名)がいます。
洸さんは週末になると外泊をするようになり、双葉さんは洸さんの兄の陽一さん(仮名)や姑と夫の実家で過ごす時間が増えていき精神的疲労を感じるようになりました。また、洸さんの義理の祖母の介護もいつのまにか双葉さんの役割でしたが、双葉さんは優しい義理の祖母の介護は嫌ではありませんでした。
問題は姑の久子(仮名)が、洸さんと双葉さんの財産も管理していたことでした。地方都市なので色々なやり方があるかもしれません。洸さんは、勤務先を退職してしまい行方不明に。心配する双葉さんと義理の兄の陽一さんでしたが・・・。
LINEでは、「離婚したいんだけど」というものが送られてきました。そして「調停やるならトーマの親権から争うから」といわれたため、中津川に何かと縁がある当事務所を双葉さんは訪れました。
調停で1回で解決!
もちろん1回で解決することができるとは限りませんが、中津川は比較的遠方から来ている他方当事者のことを考えて成立を急ぐ傾向にあります。
当方は調停の申し立てをしました。双葉さんの望みは「後悔のない正当な離婚」です。たしかにラインで「調停やるなら親権から争うから」といわれると委縮してしまいます。そんな不安な心情に寄り添うのがヒラソルの弁護士です。
双葉さんは、幼馴染の修子が不倫問題を起こした「お任せ!」のヒラソルをおすすめされて、事前に要求事項をきちんとまとめていきます。
そして今回のように親の資産と子の資産が混ざっている場合は財産分与も難航することが考えられます。そこで当方の求める保険などをある程度特定し、事前に資料と評判などを集めました。彼女は、修子さんを通じて地元の高校のグループラインで、「洸が女性のいる店」にいないか、というようにラインで情報提供を呼び掛けてもらったそうです。
養育費についてはあらかじめ相手方の所得を証する書面を入手し、計算式を示し議論を封じました。
また、面会も援助組織が少ない地方なので困らないように強制できないように工夫しました。
そして、慰謝料ですが相手は不貞を否定し続けましたが、グループラインの情報により、クラブ・クイーンエリザベス(仮)にいたことが分かり、また悪意の遺棄やDVも認められることから、100万円を獲得することに成功しました。
その他、生命保険、地元生活にかかせない自動車などの分与を受けました。実は自動車はお母さんが買ってくれたものですが、夫婦の収入は義理の母親が管理しており、財産分与の対象になるかというような討議もあり得るかと思っていました。
最後の調停委員!地元の名士が務める調停委員
最近、名古屋家裁で、国交省キャリアだった方の離婚調停に同席をしましたが、話は調停委員のレベルの話しとなりました。そして、いくつかの紛争解決機関で、「低レベル」の部類に入ると説明され、労働審判はレベルが高かったと述べられていました。
そのような感想を裁判所はどのように受け取るべきなのでしょうか。
個人的に中津川は法人会に推薦依頼をしているのかなと思いました。たしかに中津川には弁護士会はありませんしね。前回も社長ですが、今回は和菓子屋の女性社長が登場しました。
経営者だけあり不合理なことが嫌い、効率を重視する、感情的な議論はしない、女性蔑視の風潮には女性経営者として過ちと述べて、家庭経営に失敗した洸さんを窘めているようでした。不倫、DV、悪意の遺棄などもありますが週末に自宅に帰らないことを問題にしているようにも考えました。
このようにして、経営者調停委員が加わり、1回でズバッと解決することができました。多くの女性を雇う経営者ですが離婚事件はつらいので、これが最後とのこと。最後の調停は書記官がぎりぎりまで文言を詰めてくれて、先に裁判所の外に出してもらい帰らせてもらえる配慮もいただけました。
弁護士費用
詳細は、こちらをご覧下さい。