面会交流

親権・面会交流の子の意思の把握

名古屋の離婚弁護士のコラムです。

監護者の指定、親権者の指定、面会交流については、子の意向も聴取されます。

もっとも、子の意向に従わなければならないというわけではなく、子の意思を考慮するにしても、子の判断能力が十分ではなく、その環境が子の意思の形成に大きな影響を与えることは十分あります。

したがって、子どもの年齢や発達の程度を考慮せずに子の意思に従った判断をすることは、かえって子の利益に反する結果になることがあるのです。

具体的には、子の意思というのは、どのように調べられるのでしょうか。

子どもの発達には個人差があり、必ずしも年齢によって決められるわけではありません。

典型的なものとしては、家庭裁判所調査官による調査があります。しかし、年齢が大きいと審問に呼ばれることもあります。また書面照会、家庭裁判所調査官による陳述の録取が考えられます。

もっとも、危険であるのは言語的能力が乏しい幼児の場合、子の日頃の生活状況、態度、表情から意思を把握するということもあります。

人間の心というものには流れがあります。その流れをつかむことができない調査官の場合、一緒に遊べたから子は拒否的ではない、などと成人男性という抽象化をする報告書を書いている者もいます。しかし、幼児といえども、母親の同席の有無、兄弟の同席の有無、場所などにより大きくその表情は左右されるのであって、家裁調査官の意思の把握というのは、「印象派」という感じでとてもセンチメンタルで、中にはファンタスチックなものもあります。

なお、15歳以上の場合に限って、子の意向を述べる機会が保障されています。

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