面会交流

子が面会交流を拒否する現象/名古屋の離婚弁護士コラム

光希さん(25歳)は,20歳年齢差のある隆聖さん(45歳)と婚姻して,両者の間には隆希(5歳)くんがいます。

ただ,光希さんは,夫との年齢差で自分の言い分が通らないことや看護師の仕事の大変さでアルコール依存症になってしまいました。

そこで,隆聖さんは,光希さんをサポートしていましたが、光希さんとしては隆聖さんのサポート自体がモラハラとの心情を強めるようになりました。

隆聖さんの連れ子の玲於さんが,ほぼ同年齢の光希さんをサポートするようになり、隆聖さんの態度が上下関係になっていると感じて、光希さんは隆希さんを置いて実家に帰宅しました。

両者は離婚に向けた協議を開始しましたが、隆聖さんは、第一、アルコール中毒者に未成年の監護は無理、第二、自分は玲於をひとりで育て上げた経験があり父子家庭にはなれていることを主張して親権者については互いの言い分が対立していました。もっとも、光希さんと隆聖さんの連れ子の玲於さんは、玲於さんが4つ差ということもあり、玲於さんは、独立の立場から光希さんの心情に沿ったサポートをして両者を仲裁していました。そして、隆希くんが,いうことをきかず隆聖さんに怒られたことをきっかけに近くにある光希さんの実家に移動してしまいました。隆聖さんは、隆希さんとの面会交流を求めています。

光希さんは、玲於さんがサポートしているとはいえ、アルコール中毒からはなかなか抜け出せません。そして、光希さんは体調面から親権者になれないのではないか、ということを不安に思っていました。

隆希くんは、調停の場で自分の親権が争われていることを理解しています。そして、光希さんの不安を察して、光希さんが苦しんでいる状況にあり、玲於さんが頻繁に訪問することからもおかしい、と思っている心情にあります。隆希くんは、5歳という年齢から、自分のことと母のことを分けて理解することが難しい思考の発達段階にあり、これは9歳くらいまで妥当します。

隆希くんは、光希さんの不安を和らげようと、不安に思う会わせるという結論にならないように、自分は望んでいるという意見を表明して光希さんの不安を軽減させようとします。

隆希さんがこのような言動をとる背景には、父母間の口論の目撃があり、隆希さんは、布団の中に入り込み、耳をふさいで、じっとしのいでいました。隆希さんはアトピーがありますが、父が母を苦しめると身体的な反応を起こすことの不快感を抱くエピソードと考えられます。

隆希さんと光希さんは、母子密着の状態で、それぞれの不安は混在一体と考えられます。したがって,何とか光希さんの不安を減らしたいと思うようになり、隆聖さんには会いたくない、ということになります。したがって、意図的な洗脳、忠誠葛藤だけではなく、光希さんの不安の悪循環が当たる影響度合いがとても大きいものと考えられます。

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