調停離婚・裁判離婚

家事調停はその質が担保されていない

 民事保全で有名な裁判官であった瀬木比呂志氏の「絶望の裁判所」という新書が出版されています。  その中には重要な指摘もあると思います。  氏は家事調停については調停委員任せにして裁判官はほとんど関与していないと指摘しています。  そして,当事者のいうことを聴かずにお説教ばかりしている調停委員がいると指摘しています(156ページ)。  訴訟における和解の押しつけという問題点もありますが、調停委員による調停の押しつけというのも難しいものです。  特に調停委員がカウンセラーや建築士の場合に行われる押しつけは問題が多いというのは同感に思います。  私も養育費に関連して、夫の父親、母親の収入を開示しろといわれてびっくりしたことがあります。  つい最近の話です。  そしてその人物はこのようにいいました。  「私と法律論争するつもりですか」と。  私も,「あなたは民法に違反した指示をしているから論争するまでもなく,あなたの指示は違法です」と述べましたが,ごり押し調停委員というのは今でも健在なのだなあと思いました。  こういう非常識な調停委員などから当事者が守られない場合は、強引に不利な調停がまとまってしまうということが多いと思います。  法律相談にいらっしゃった方に聴いてみたところ,どうして,こんな和解をしたの??と率直に疑問に感じたこともありました。  交通事故の代理人しかしない弁護士でしたが、いてもいなくても頼りにならない弁護士というのもいるのだな、と思ってしまいました。  特に、当事者を守ってくれない弁護士がついていない事件では、びっくりするような和解調書が作られることがあります。  今後数十年の権利関係を決める大事なことではないでしょうか。  成立に際しては、離婚問題が得意な弁護士に離婚協議書や離婚調停の和解条項についてチェックしてもらう必要があるといえるのではないでしょうか。

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