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ほんとうの自分と出会おう。

シュシュよ。どうせ無理、と口にしないようにしよう。きっと大丈夫。 人は、自分自身が持っているものしか人にはあげられないよ。 自分が学んだり経験していないことを人に分かち、与えることはできないよ。 ひとりひとりの人間がユニークで旅先で出会うことがあるね。 しかし、人間は変わっている。多様性は人を不安にさせるから。違いについて喜びや驚きに思うのではなく不安に思うんだよ。 生まれてきた人は、ひとりひとりが無垢と喜びの存在。 どうせ無理は、諦めから生まれた言葉だよね。でも大丈夫。きっと大丈夫。 自分自身の中にある自分らしさを再発見して、それをブラッシュアップするため心を尽くそう。 そういう那由多の可能性がシュシュにはあるよ。でも人が生涯で何から何までできるわけじゃないよね。 ファウストは気づいたかな。 「暫し止まれ、汝はかくも美しい」―悪魔メフィストとの取引きで。 ほんの束の間でも探求から身を引いているとしたらさ、それは、悪魔メフィストにとりつかれているのかもよ? ティーンのシュシュが自己実現を目指すにあたり平穏なひとときなんてあり得るかな? 発見の可能性はいつでもある。今、傘を捨てて、目をつぶる。きっと大丈夫。 日々の想いから冒険の旅は続くんじゃないかな。 *筆者注 ファウストは、博士を取得した学者であった。彼はあらゆる知識をきわめ尽くしたいと願い、当時大学を構成していた哲学、法学、医学、神学の四学部すべてにおいて学問を究めるが、「自分はそれを学ぶ以前と比べて、これっぽっちも利口になっていない」と、その無限の知識欲求を満たしきれずに歎き、人間の有限性に失望していた。 そこに悪魔メフィストが、黒い犬に変身してファウストの書斎に忍び込む。学問に人生の充実を見出せず、その代わりに今度は生きることの充実感を得るため、全人生を体験したいと望んでいるファウストに対し、メフィストは言葉巧みに語りかけ、自分と契約を結べば、この世の日の限りは伴侶、召使、あるいは奴隷のようにファウストに仕えて、自らの術でかつて誰も得る事のなかったほどの享楽を提供しよう、しかしあの世で再び会った時には、ファウストに同じように仕えてもらいたいと提議する。もとよりあの世に関心のなかったファウストはその提議を二つ返事で承諾し、“この瞬間よ止まれ、汝はいかにも美しい!”(“Verweile doch! Du bist so schön.”)という言葉を口にしたならば、メフィストに魂を捧げると約束をする。そして、やがて、ファウストは自己の出生を後悔するとき、ゲーテは人が生涯で成し遂げられることの有限性をファウストに気づかせていると解される。