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母親の産後うつと愛着(アタッチメント)

最近、自閉症スペクトラムのみならず愛着障害ということで,アタッチメントに着目されることが増えています。 一般的に、安定型、回避型、両価値型があるといわれています。 回避型の人は,心の安心基地をもっていないため,ストレスにさらされても頼るといったアタッチメントに結びつきません。 回避型のこどもは、親が放任主義であることが多く,反抗心や攻撃心がみられることがあります。 両価値型は,要するに,不安定で心の安心基地がやはり機能不全となっているため,アタッチメントが過剰に引き起こされたり,その反対という場合です。 神経質で過干渉な両親の場合に多く,不安障害などになりやすくいじめの被害にも遭いやすいといわれています。 こうした愛着障害については,今般,母親の産後うつが注目されています。産後うつなどで母親としての役割が果たせなくなり、うつだけではなく双極性感情障害、依存症などの精神疾患がある場合は,愛着に影響が生じやすいといえます。 産後うつは約3割の女性がなるといわれています。そして育児の過程で4割の母親がうつ病を経験するといわれています。 このため,こどもとアタッチメントをとる重要な時期にお母さん側も余裕をなくしている時期にあたり,不安定なアタッチメントしか得られず安定型とはならないといったケースもあります。 もっとも、母親とのアタッチメントが不足していても,それを補うだけの安定したアタッチメントがあればよく父親の存在などが考えられます。 しかし,母親とのアタッチメントが安定していても,愛着していた父親がいなくなったり両親の間で強い確執が繰り返されたりすれば,こどもの愛着スタイルにも影響を与えることになります。