財産分与

内縁を解消して財産分与を求めましたが、内縁の夫に相続が始まってしまいました。

 約25年間、内縁関係を続けたところ、内縁関係を解消し財産分与調停を申し立てた内縁の妻ですが、相手方が死亡してしまった場合、財産分与請求権は、相続の対象になるのでしょうか。  財産分与の調停・審判手続中に死亡してしまうということは珍しいケースといえます。  一般的には、内容が不確定な債権は相続されるのか、という法的論点との関係で問題とされていると考えられます。  内縁の場合は、死亡の場合は財産分与規定の準用はないということで確定判例がありますから、お亡くなりになる前に審判手続を起こしたらどうなるのか、というのが本件です。  大阪高裁平成23年11月15日は、財産分与義務は協議や審判ではじめて発生させられるという説を前提とせず、当然に発生するとして、相続性があるかについては、この決定は、「審判中に死亡した場合、その財産分与義務が相続対象となることを否定すべき理由は存在しない」とするのみで、明示的に積極的な理由はありませんでした。  基本的には結婚とパラレルに考えたものと理解されます。  本件では最高裁平成12年決定で死亡の場合は財産分与の規定の準用はないとされているわけですが、本件大阪高裁では死亡間際であれば財産分与の対象となることを認めるということになり、「内縁関係が生前に解消していたのか否か」で結論が全く、とても大きく異なることになります。  今後、内縁の妻を保護するため、死期が迫った場合には内縁関係を終了させる例が生じる可能性が起こることも考えられます。  もっとも、本件は、25年間連れ添った内縁の妻を保護したものとして、結論において妥当であると考えられます。 、

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