慰謝料

離婚理由になった姑に慰謝料は請求できますか。

 離婚相談をうかがっていますと、ご主人とのトラブルよりも姑及び小姑との折り合いの悪さを挙げられる人もいます。

 女性の側は、姑の態度に精神的に参ってしまいましたが、夫は家ではかわいがられているために、「我関せず」という態度をとることがあります。

 もっとも、マザコンというよりも、本当に悪いとは思っていない男性も少なからずいるようで「何が悪いのかさっぱり分からない」という内容証明を弁護士に送ってきた方がいました。

 そもそも、婚姻生活を円満に維持する義務は双方が負っているのであって、姑についていえば夫としては、適切に配偶者と接するように調整する義務があります。

 しかしながら、夫がこうした役割を放棄した場合は、離婚原因の一つを構成することがあります。

 もっとも、姑に対して慰謝料を請求することができるか、というと、理論的には「できる!」と書いてあるハウツー本が多いでしょうが、実際は調停に親の参加は認められていませんし、親が参加することにより離婚調停が複雑化することがありますので、姑に対する慰謝料請求は理論的にはできても、家庭裁判所の夫婦関係調整調停で取り上げてもらうのはやや難しいように思います。

 しかし、あまりにも悪質な場合は、不法行為として地方裁判所に訴訟を提起するということは考えられるでしょう。もっとも、「嫁いびり」というのは、証拠の収集が困難が伴います。少なくとも夫や小姑などは姑の味方につくことが多いでしょうから、隣人などから「悪口を言いふらしていた」などの陳述書などを集める必要があるかもしれませんが「お隣さん関係」を考慮すると、やはりお隣さんも姑側についてしまうケースが多いように思います。そして、私は、親切にいろいろ教えてあげたのよ、と抗弁することは目に見えていますので、親切ではない悪意をどのように立証するかがポイントといえそうです。

 このようには述べましたが、精神疾患にかかってしまった被害が発生した場合は泣き寝入りするべきではありません。

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