お金に関するお悩み

新算定表の裁判所での採用は将来の話し

名古屋の離婚弁護士のコラムです。 婚姻費用や養育費について平成初頭に作られた標準算定方式に基づく算定表に対して、約男性側が支払う金額を1.5倍にした「新算定表」。 女性側からは歓迎の声があがる一方で、男性側からあり得ないという声があがったいました。 結局、新算定表も両性の委員会という女性寄りの団体が主導したので公平性に疑問を持たれた結果だと思います。 ところが、判例時報2322号70頁の裁判官によるものと思われる匿名コメントにおいて、日弁連の「養育費・婚姻費用の新しい簡易な算定方式・算定表に関する提言」が紹介されたうえ、「その合理性は高く評価されている」とか「今後はこの新簡易表が家裁実務等に広く使われるようになると思われる」との記載があると指摘されています。 ところが、別の裁判官が書いたと思われる判例タイムズ1437号108頁では、「新しい算定方式を使って判断したものではなく、誤解を与えるおそれがある。現在の家裁実務において、この新しい算定方式が一般に採用されている実情はないと思われ、日弁連の担当弁護士による・・・説明会の記事においても、・・・今後、裁判所でどのように考慮されるのかは未知数、などと紹介されていると指摘されています。 他方で、原審の思考停止に陥った算定表マシーンのような裁判官に対しては「標準算定方式をベースにして、これを機械的にあてはめるのではなく、事案に応じて指数等に読み込まれていない特別の事情を個別具体的に修正し、適切妥当な結論を得る」ことが必要であると原審を批判するコメントがなされています。

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