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弁護士選びは重要です。

1 実は離婚訴訟を最後まで経験したことがある弁護士は少ない
  いろいろな事件をやっている弁護士さんは、ときどき離婚訴訟をやることがあります。しかし,離婚は調停を先にやることになっていますので、離婚訴訟がどうなっているかよく知らない弁護士さんも少なくありません。親権争いがある事件で、普段は倒産弁護士が親戚ということでめずらしく出てきたことがありましたが、調査官インテークの意味が分からず、裁判官から「離婚訴訟を多くやる弁護士さんとじゃ違いますわね」と一蹴されていたこともあります。
2 弁護士の場合、どの弁護士でも結論が変わらないというケースも多いといわれますが、基本的には、専門性×情熱×知識・経験で差が出やすいのが離婚事件ではないかと思います。
  離婚事件が分かっている弁護士同士の場合、通常12か月程度かかる調停での話し合いが3カ月でまとまることもあります。しかし、裁判と同じ感覚で調停をされる弁護士さんの場合、最終的にまとまらず12か月の後、さらに離婚訴訟というケースもめずらしくありません。
3 ただ、当事務所は専門性があることから、東京、大阪、北海道からセカンドオピニオンに訪れる方もいます。中には、「なんですか。これは」と思うものがあります。今までで一番驚いたのは、証拠として戸籍謄本、源泉徴収票しか提出しないで「婚姻を継続し難い重大な事由」があると主張していた案件でした。このように、「家事事件をやったことがないのではないか」と思うケースもありました。他方、多少、気に食わないが、その弁護士の裁量の範囲だろうなというケースも多くあります。こういう場合でも、依頼者は交代を求めるケースがあるのですが、私は、「あまり結論は変わりませんよ」といっています。
離婚については、時間がかかる類型といわれていますから、依頼者のストレス、負担、解決のスピードが全然違うことがあります。それは離婚事件のフレームワークが理解されているかです。
4 離婚事件は、いくつかの要素が複雑に絡み合いますので、複数の弁護士に相談すると見立てが違うという人もいます。実際、私の見立ては、係属している裁判所も踏まえて判断して、高裁の最近の傾向も見て判断するので、全く違う見立てだったと感想をいわれる方もいます。
  囲碁と同じで、まずは定石がありますから定石も知らず、とにかく相手と喧嘩をするという弁護士も最近は多いですが、相手方の弁護士も怒らせますから、勝負しないといけないときは勝負すべきですが、弁護士同士まで喧嘩していたら調整機能を果たすことができませんね。洞察力、感性なども大きく影響しますし、弁護士のバックボーンも大きいと思います。
5 弁護士の数が多い事務所がいいのでは、と思われている方も多いようです。当事務所でも所属弁護士数を聴かれることがありますが、法律事務所はその業務の特殊性から、人数が多いことと競争力や技術力が高いことにはつながりにくいといわれています。また、離婚事件は、いずれにせよ、多くは独りの弁護士が担当するというケースが多いです。また、企業法務が中心の弁護士事務所では離婚事件は新人の仕事ですが、既に述べたとおり新人では、離婚事件の処理は難しいと思うのです。判決後のセカンドオピニオンで主たる担当弁護士を聴いたら、登録3カ月の弁護士だったというケースはとても多いですね。

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