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中国共産党の専制に反対し投獄されたノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が末期の肝臓がんであることが分かった。中国政府はまともな医療サービスを彼に提供するつもりはないだろう。劉氏は平成20年,共産党一党独裁の見直しや三権分立の保障を求める「2008憲章」を起草し,公表するなど知識人の先達である。
しかし,中国政府は,中国の法律を犯した罪人として投獄したが,その後,彼には,ノーベル平和賞が贈られている。2年前の甥の青人(愛称シュシュ、ブリュッセル在住。)を連れて,ボストンに行ったのは,ヘンリー・ディビッド・ソローの森がボストン近郊にあるからであった。彼は、環境保護運動の先駆者のように思われるが,現実は哲学者であり,反骨者であり,また,その実践者であった。
「恐れるということほど,恐れるべきものはない」-氏の言葉である。今,彼をボストンのソローの森に連れて行ったのは,氏の哲学に触れてほしかったからである。「自己の内側に目をむけてほしい。そうすると,自己の心の中には、まだ発見されなかった幾重のものを見出す」-善は決して間違いのない唯一の投資である。その内心に忠実に行った行動であるなら自信を持てばいい。そのうえで,「あら探し屋は天国においてもあらを探す」。氏はシニカルに叙述をしている。そんな氏は元教師で,当時常識の鞭打ちを否定したり,戦争に反対したりしたが,その思索をみる限り、場当たり的にそのような行動をとったわけではない。その当時でも、理解者がいなかったことを疑問に思う。
彼の妻は、「夫のたった一本のペンを怖がっている」と中国政府を批判した。中国政府はいまだに自己の内側に目を向けようとしない。統治において,大きな失敗を経験をしないと本質的には,変わらないだろうという分析する経営者もいた。
自己の内心に忠実に行動することは,正しいことだ。これを尊重することは,人間が多様であることを前提とする以上,当然のことである。
朝日新聞は、平成29年7月9日付の記事で,ソローを引用しつつ,必要なときには,権力や権威,あるいは,多数派に対する政治的敗者に対して、「王様は裸である」と叫ぶ気骨である、と論じ,我が国においても前文部科学事務次官を念頭に安倍政権と読売新聞報道を念頭に「まれに気骨を見せるものがいれば封殺の手が伸びる」と批判する。
シュシュと最近電話で話す、「何か問題ある」「問題はあるよ。でも、問題があるからこそ毎日が生き生きしてて楽しいよ」とのこと。土地の表面はやわらかく、その足跡がつく。新たな日は彩豊かとは限らない。太陽は夜明けの明星に過ぎないのだ。けれど,心の旅も今日も続いていく。




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