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アウシュビッツをひとりで生き抜いた少年という本が朝日文庫から出ている。翻訳者は皇太子妃雅子様の双子の妹たちだ。そして,このラッキーボーイは,トム・バーゲンソール。小和田国際司法裁判所判事のかっての同僚の元判事である。

そんなトムがなぜアウシュビッツのことを書いたのか。それは端的に,アウシュビッツの記憶を風化させてはいけないという使命感と両親、そして日本語訳は杉原元外交官に捧げられていることであった。杉原元外交官は岐阜の出身でありホロコーストにおける英雄である。人間として正しいものは何かという普遍的な価値や道徳的価値を体現した外交官として、歴史に名を遺した。どこかでその関心が残っていたのだと思う。杉原の再現ドラマをみたとき職を賭す覚悟で領事館をオープンさせ通行ビザを発給し、多少美化されているとは思うけど日本当局からの中止命令も無視してビザを発給し続けた。

そんな「負の遺産」といえども、日本の英雄がなしとげたものは何かを思うとき、ヒロシマやNYのグラウンドゼロと同様、アウシュビッツにいってみたくなった。

だけど,トムは10歳でアウシュビッツに入ったわけだけど、その壮絶な体験記にはしばし嗚咽を漏らさずにはいられないものがあった。彼に対するひどい仕打ちもそうだけど,到着して、死の「選別」にかけられ、働けない女性とこどもは「大丈夫よ」といわれながらチクロンBが待つガス室に誘導される。そして、名前も、遺体も灰すら残されないまま、人知れず命のともしびか消されること,これほど人間の尊厳、女性の尊厳、こどもの尊厳を侮辱することはない。

トムは労働収容所からアウシュビッツに運ばれたために、痛ましい「選別」を受けることがなかった。彼は自分が生き延びたのは偶然が織りなす「ラッキー」にある、と説明している。
労働収容所から運ばれたため働けることが前提となっており、こどもであるトムは選別にひっかかるということはなかった。

しかし、アウシュビッツ到着と同時に男女が分けられ、母との別れが訪れる。爾後、再開を果たすまでの道のりもラッキーなものだった。そして父親の庇護を受けながら,トムはアウシュビッツでも連絡係として立ち回るが、あるときさらに厳しい選別のためか、トムは選別の列から出される。怒鳴りつける父親、手を握ろうとするトム、そして父親とトムを殴りつけるナチ。トムはナチの大尉に対し「大尉閣下、僕は働けます!」と述べると、選別は中止になる。トムは、金髪でポーランド人のような顔をしており、ドイツ語とポーランド語を操った。ドイツ語を話すゲルマン系に似た顔のトムに対して大尉も殴ることはできなかった。

その後の2回目の選別でひっかかり、こども用のバラックに運ばれる。トムはこども用バラックでもラッキーに守られる。北欧の政治犯が彼の事を気に入り、ナチに殺さないようワイロを送ってくれていたのだ。そのためガス室送りのリストに彼が載ることなく、ある日、「彼」以外の全員がバラックからいなくなった。ガス室に送られたのだった。

その後、こどもも労働力になるというナチ兵が現れた。それも幸いであった。死の行進でドイツに向かう際、凍傷で足の指を3つなくしたトム。でも歩けると強弁する姿、こどもは修道院であたたかいスープが飲めるといわれても絶対に出ていかなかったトム。

ホロコーストの歴史は、ひとつの記事では収められない。

現地ではトムがいた第二収容所もみた。5月でも寒い。死の行進が行われた1月にはマイナス20度になるという。

そこでは男性用と女性用のバラック。真ん中には線路。今日では暖かいくらいの緑が我々を迎え入れる。ここで何百万あるいは何千万人のジューが殺されたのだが、その面影は外からはうかがえない。ただ、アウシュビッツ博物館にある数々の髪の毛を含む遺品が我々に当時遭った惨劇と人間の尊厳が明らかに踏みにじられたことを伝えてくれた一日だった。

そして思った。誰でも、だとえ子どもでも自分の行き先について知る権利がある。そして「大丈夫」とか、「修道院が待っている」といわれ、ガス室に誘導するようなことは、「こどもを安心させる」善意なことなのであろうか。

それだけに勇敢な言葉が突き刺さる。「大尉閣下、僕は働けます」。10歳前後の少年が生き延びたのは極めて異例のことだった。




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